1on1×キャリアコンサルティングの可能性

昨日都内某所で開催された「1on1 トークイベント」に行ってきました。1on1 導入企業の方々のトークセッションがあり、来場者からの質問も多く、1on1 熱の高さを感じました。

私が働いている会社でも1on1 が導入されており個人的に効果も感じています。が、キャリアコンサルティング目線で見ると疑問や課題があることも事実なので、1on1に感じるところの今をまとめました。

【1on1 とは?】上司と部下が1対1で定期的に行うミーティングのこと。会議や査定といったかしこまった場とは異なり、お互いに自然体で話す場を定期的に設けることで、部下の内省による成長や、社内のコミュニケーション活性化が期待されています。(「日本の人事部」より抜粋)

目次

  1. 1on1とキャリアコンサルティングは似ている
  2. 1on1を理論で説明できる人がいない
  3. 1on1の課題感
  4. 売り込む側の課題感
  5. どうメリットを感じてもらうか

1on1とキャリアコンサルティングは似ている

1on1もキャリアコンサルティングも、傾聴をベースとした一対一の対話形式です。また「ヤフーの1on1」等を読むと1on1で推奨される態度は、マイクロカウンセリング技法のそれに非常に近いことが分かります。

1on1を理論で説明できる人がいない

今回のイベントで驚いたのは、トークセッションで1on1を導入する過程の苦労や実践して得られた結果について語れる人はたくさんいるのに、「なぜ1on1 をするのか」「1on1を続ける上での課題と解決法」について理論的(具体的)に語れる人がいなかったことです。

1on1は企業の3割が導入していると言われていますが、社会に広まってまだ間もないため、実践ベースになるのは仕方がなく、1on1理論的なことを話せる段階ではないんだな…と思いました。

しかし、会場で出た質問を聞いていると1on1に対して疑問や課題を抱えている企業も多く、そうした企業に対しては実践事例だけでなく、理論的に納得感のある説明や支援ができる人がいれば引っ張りだこかと。

1on1の課題感

先に触れた通り、1on1はキャリアコンサルティングとよく似ています。一番の違いは、社内で・上司部下の関係であるということです。

そこで生じる課題はこういうものではないでしょうか。

①上司のスキルにより効果にばらつきある  ②査定の話はしないと言えど、今抱えている仕事の話になりやすく、発展的な人材開発はそれなりに難しい  ③悩める上司や上司では受け止めきれない部下の悩みに対応できる役割の人がいない

上司がキャリアコンサルタントやコーチの資格を持っているケースはそう多くはないでしょう。(資格が無くても十分に質の高い対話ができる人もいますが)

なので、こうした課題に対して(特に企業)キャリアコンサルタントが刺さるんじゃないかと思います。

売り込む側の課題感

しかしここで大きな課題が。企業がキャリアコンサルティングを知らないのです。1on1 導入企業の代表者(経営層)の方もご存知ありませんでした。…何ならセルフキャリアドックもご存知ありませんでした。(頑張れ厚労省)

だから、キャリアコンサルティングのこと伝えてもふーん?という感じで。コーチングのことはよくご存知なのですが。

知ってもらわないと使ってもらえないので、キャリアコンサルティングの存在と価値を伝え続けないといけません。それもビジネス目線で。

どうメリットを感じてもらうか

キャリアコンサルティングは個人にとっても組織にとっても価値あるものだと思いますが、企業はその効果が分からないと導入しづらいのが現実です。

例えば研修やコーチングは比較的ゴールが明確で、アクションに落とし込むので効果も分かりやすく取り組みやすいのだと思います。

1on1はそれ単体では効果が測りにくいのですが、OKR・MBO・モチベーション評価などの「評価管理ツール」を入れることで間接的に効果が測られています。

仮に1on1のサポートや1on1に変わる取り組みとしてキャリアコンサルティングを企業に営業するなら、それによって「どんな効果があるか」だけではなく「効果をどう測るか」まで突き詰めて考える必要があるということです。それがつまり営業マインドだと思います。

ちなみに個人的な主観ですが、企業内キャリアコンサルティングは離職防止やメンタル防止の文脈で語られることが多いですが、人材開発や組織開発にも役立つ側面が多く、企業としてはむしろそちらを求めていると感じます。

セルフキャリアドックを知らなかったと書きましたが、身近では徐々に話題になってきていると思います。

私が作りたいサービスはto C ですが、to Bのキャリアコンサルティング市場はこれからが伸び時ですね。

キャリアコンサルティングがどんな切り口でどう企業に受け入れられていくか、業界として知恵を絞って考えていくべきだと思います。

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